闇金を利用する人
闇金というと怖いイメージがあります。それならなぜ闇金を利用する人がいるのでしょうか?
闇金を利用する人は往々にして「お金のない、お金に困っている人」です。また、そのようにお金のない人が闇金の目標とされる人でもあると思います。本当にお金に困っている人は、困っているがゆえに、借金をすることがほとんどです。逆に、お金を持っている人ならそもそもお金をもっているので、闇金側から見た対象にはなりえません。
お金に困っている人は、誰かからお金を借りようとします。
まず、友人や親兄弟からはお金を借りることができません。お金を借りることができない関係性だったり、友人や親兄弟もお金にそんなに余裕がなかったり…理由は様々でしょう。
次に、クレジットカードやカードローンを利用することができません。お金にそんなに困っていない人であればクレジットカードも作れますし、カードローンも契約できるのでそこで急なお金の問題も解決できますが、本当にお金に困っている人はそもそもローン契約ができません。友人から借りることもできず、親兄弟からも借りることができず、一般的なクレジットカードやカードローンの契約もできない…そのような状況の人なら貯金などもちろんありませんし、売ってお金になるような資産などもないはずです。そのような状況でもお金に困っていれば人は「なんとかお金の都合をつけよう」と思います。
最終的に、誰にも助けてもらうことができず、普通では手を出すことのない闇金という手段をとり、怖い思いをする被害にあうことになってしまうのです。
闇金の手口
人は本当に困った時には、普通ではなかなか考えにくい行動に及ぶことがあります。たとえば、「支払い期限が今日明日なのに、どうにもこうにもお金の都合がつかない」といったところでしょうか。
人というのは本当に不思議なもので、切羽詰まったり、焦ったり、追い込まれたりすると判断や思考力が鈍感になってしまい、普通の状態では思いもよらない判断や行動をしてしまうことがあります。ごく普通の状況であれば、「自分は絶対に闇金に手を出したりなんて馬鹿なことはしない」と思っている人であっても、先に述べたような状況に陥ってしまえば、違法な闇金業者に藁にもすがる思いで手を出してしまうこともありえるのです。
どんなにお金に困った状態になったとしても、怪しげな優しい文言で「誰にでもすぐお金を貸します、安心してください」と訴求するような不審な闇金業者や怪しい業者には手を出すようなことはしてはいけません。本当に急を要する時であれば、後々のことよりも今がどうしても大事なので、後々の心配を考えることは本当に難しいことだとは思いますが、考えるべきです。後々の自分が危ない、怖い目に遭うことがないように、一旦考えるために一呼吸をついて、用心することは忘れてはいけません。その時の「今」だけの心配をして後々の心配をしないことで、一瞬解決したように思えても、さらに困ったり苦しい思いをしたり、悩んだりすることになりかねません。
自分ひとりだけで悩んだりせず、できることなら誰かに相談して、冷静に考えることが大事です。
闇金を利用するとこうなります。
「今」が苦しいお金のない人は、「今」をなんとかするためにお金を貸してくれる人は大歓迎です。後々考えれば絶対にありえないことなのにも関わらず、「今助けます。今貸します。」と言われれば、手を出してしまうことになります。
普通なら即日でお金を準備することもできるカードローンの審査にも通ることができない状況の人は闇金業者側からすれば、本当にいいカモだといえます。また、そのような闇金にまで手を出すような状況になっている人は、ほとんど周りに頼ることができなかったり、相談ができない人が多いので、一旦お金を借りてしまったことによって、闇金業者の言いなりになってしまうので、本当に注意が必要です。
闇金業者を利用すると、普通にカードローンであればたったこれだけと思えるような金額を借りたとしても、違法な、異常に高い金利で貸し付けをされて、高額の利息を長期間奪われることになります。また、元金は全然減ることがなく、利息だけ支払い続けるようなシステムが出来上がっているので、借りた側の負い目がある被害者も言われるがまま利息だけ払い続けて、延々と終わらない借金を続けることになります。
さらに、そのような状況になれば、もともとお金に困っている被害者は、悪循環に巻き込まれることになります。しつこく怖い取り立てにあったり、何とかお金を支払おうと名義貸しに利用されたり、詐欺の一端を担うことになってしまったり、思いもしない方法で利用され、いろいろな方法でもともとないお金をさらに吸い付くされることになるのです。
闇金で借金をするとこうなります…。