最近話題のツケ払い現金化、後払い現金化とも言いますが、どういった仕組みか説明したいと思います。クレジットカード現金化とは全く異なるものですので、熟読ください。
ツケ払い現金化の仕組み
ツケ払い現金化とは、ここ1年で流行りだした新しい金融サービスです。主に違法だと認定された給料ファクタリング業者が始めたサービスですので、ご利用の際はご注意ください。
業者のサービスには以下のパターンがあります。
購入代金の後払い型
ツケ払い現金化業者が販売する商品を購入し、提携する別の業者に転売する流れになります。
商品は後払いで注文して給料日の後に支払うなど自由に指定できます。このパターンはクレジットカードの現金化における商品買取方式と似ていますが、手数料は30%から40%が相場となり高くなります。
クレジットカード現金化との違い
クレジットカードや携帯電話などは不要で、現金化業者とは違い何も必要ありません。金融会社の様に審査があり、通過した方だけが後払いで商品を購入でき、現金化することができます。
審査内容
ツケ払い現金化業者では主に以下の項目がチェックされます。
- 収入
- 借入金額
- 他社利用歴
- 返済実績
- 給料ファクタリングの使用実績
在籍確認は業者によって行う場合もあります。
必要書類
- 給料明細
- 銀行通帳履歴
- 身分証明書
- 社員証や名刺等
以上の書類を元にヒアリングが行われて、現金化の金額を提示され商品を購入できます。このサービスは金融ブラックの方等、消費者金融の審査に通らない場合にも利用できます。
キャッシュバック型
こちらも方法も審査を受け、通過した方が商品を後払いで購入できる点は同じです。
ただし、現金化の仕組みが違います。
現金化までの流れ
購入する商品は、業者が販売する30,000円程電子書籍です。この電子書籍を転売するのではなく、この商品は情報商材ですので、SNSなどで購入者が宣伝します。その報酬として現金を受け取ることができます。クレジットカード現金化でもキャッシュバック方式がありますが、こちらは実際に仕事をした対価を受けますので仕組みが違います。
業者のサービス内容と注意点について
ツケ払い現金化にはどの業者にも限度額があります。購入可能な金額は1万円~5万円程度になり、利用者が指定することができず審査で属性によって決められます。購入金額から手数料が40%ほど引かれますので、ほとんど手元に残りません。初回は2~3万円の商品しか購入できないところがほとんどですので、実際に手元に残るのは1~2万円ほどです。
繰り返し利用可能
ただし一度支払いが終われば再度利用することができますので、手数料が大幅にかかり損はしますが、生活が安定するまで毎月活用することができます。
複数社からの利用は可能
ツケ払い現金化業者は正規の金融会社ではない為、借入履歴は信用情報機関に登録されません。
その為、高額が必要な場合は複数の業者を利用することもできます。
ただし、業者がグループ会社などで情報を共有していると審査に通りませんのでご注意ください。
現金化までの時間について
ツケ払い現金化は信用情報機関の照会はなく独自審査の為、早いところは10分で入金が可能と公式サイトには明記されています。
ただし、返済能力のない方に入金する訳ではありませんので、厳重な審査があります。年収や勤務先等に虚偽がないかチェックするには1時間程度は掛かりますので、数分で入金ことは実際には不可能です。
ツケ払い現金化の違法性について
ツケ払い現金化はできて間もない法律の網を抜けてできたサービスの為、現在は違法ではありません。その為闇金とは断定できない為、きちんと返済する義務があります。
数年で違法となる可能性がある
しかし、ツケ払い現金化は利用者から金銭を授受しておりますので、貸金業だと認定される可能性があります。
また、ツケ払い現金化業者は給料ファクタリング業者が営業しているケースが多い為、同様に悪質な取り立てや恫喝で逮捕され摘発される可能性があります。すでに取り立ての部分でトラブルも起きているようですので、お困りの方は弁護士や司法書士に相談することが望ましいです。